夢のクレヨン王国 鑑賞記録

前のページに戻る


『16月の旅IV』(1998年12月27日)

「土日をなくし、もっと一所懸命働こう!!」…恐ろしいですな。ちなみに、土日をなくした分は月曜日と金曜日を増設して、「月月火水木金金」にするそうで。メイドロボ(RX-2。HMX-12じゃありません(笑))に子供の面倒を任せて働き、遊びを忘れた両親は仕事人間への批判ですね。そんな中で「仕事人間」達の代弁者を務めさせられたソソソナスはかわいそうだったかな?

しかし、シルバー王女がユックタック、シャカチックと共謀して週休6日にしちゃうとは。結局はそのせいで、働くことと休日、それぞれに意味がある事を気づかせる話になりました。最後にはソソソナスもそれに気が付いたようで、めでたしめでたし。

あとは、シルバー号とベル車掌の将棋のシーンで、待ったをかけたベル車掌がシルバー号にお得意のセリフ「それはルール違反です」を言われて絶句してしまう、というのもちょっと批判めいてたような。しかし、基本的に親子でTVを見ていることを前提にした作りだったので、好感が持てました。

『17月の旅I』 (1999年1月3日)

ベル車掌は料理も作るんだ…。チューリップ駅についてすぐベル車掌が出てきて、なんですぐ引っ込んだか分かりましたか?ほんの一瞬だったので気づかなかったかもしれませんが、車掌の制帽ではなく、コック帽だったんですね。私は気が付かなかったのでビデオで見返しました。

おおお、ホーレソレが晴れ着で出てきた。ちょっと意外。そしてクラウドは新年早々、お見合いの日々。そりゃ伊達巻はめでたいやね。

今回は男女逆転ネタでしたが、そのきっかけにひな人形を持ってきたのが面白い。もうひな人形の売り込みが始まってるんですよね…。あと、天使たちの言う通り、男女逆転しても、みんなあまり困ってないんですよね(^^; それに、女性が男性の声をやるのは別に珍しくもないですし、クラウド役の葛城七穂は宝塚出身ながらもれっきとした女性ですし。あと、天使たちには呪いがかかっている、という設定が出て来ました。平和ながら、どう終わるのかちょっと心配していましたが、これが落としどころですね。

『17月の旅II』 (1999年1月10日)

ひぇぇぇ。王様すごろく…。負けたら強制的に結婚だって。それは辛いなぁ。あと、ユックタック、シャカチック、人の部屋に入り込んで見合い写真を見て笑うな。失礼だろ。まあ、分からんでも無いが…(^^;

すごろく名人3姉妹、玉の輿を巡る争い。(笑)いたずらはすごろくを現実とリンクさせて、イベントをいじる効果はあったけど、出目はいじってなかったよね?クラウド、運悪過ぎ。同じマスに何回も止まるのはちょっとねぇ。「今度こそ年貢の納め時か?」と思いましたもん。

それにしてもプーニャがクラウス公爵家に飛ばされたせいですごろくがチャラになったときのクラウドの感謝の仕方はすごかったですね。「君は命の恩人だ」とか「危うく人生を棒に振るところだった」とか。確かに「結婚は人生の墓場」とも言いますが…。

あれぇ?いつの間にクラウドは仲間になったんだ?いずれなるだろうとは思ってたけど、一度も言わないまま仲間になっちゃったな。まあ、彼にはお見合いから逃れる、というメリットがあるし、やっぱり王女もクラウドのことを憎からず思っている(;_;)/ ので今更拒否もしないということですかね。

うーん、後番組の「おジャ魔女どれみ」のCMが始まりましたね。王女たちとも今月でお別れ?寂しいなぁ。でも、既に「どれみ」の録画の準備もしてるんですよね(^^; 第1部の最終回もなかなか良かったので、今回も期待しましょう。

『17月の旅 III』 (1999年1月17日)

いよいよ第2部、いたずら天使追跡編も大詰め。守護神が怒ったらどうなるかについて、デマが流れまくり。宝くじが当たるなら、守護神が怒った方がいいなぁ。(笑)

おやぁ?「迷いの森」の事ですが、実は木が動いているから目印を付けても無駄、っていうのはどこかで見たことがあるような…。どこだったかなぁ?小説だったような気もするけど…。

それにしても、本当にプーニャはいい娘だなぁ。絶対パニックになると思ったけど、仕掛けに気が付いて(目の前で木が動けば嫌でも気が付きますが…)、まっすぐ進めばいいことにちゃんと気づいたもんなぁ。責任感が強すぎるのが玉に傷ですが。

ラストシーンが淡い色で描かれているのが人間になりかかっている二人の虚脱感を表現する上で効果的だったと思います。

クレヨン王国『17月の旅IV』 (1999年1月24日)

今回が事実上の最終回でしょう。12の悪い癖をさんざん指摘され、それまでほとんどキレかかっていた王女が、エンジェルキャッチでユックタックとシャカチックが見つからなかった理由としてクラウドに二人が人間になってきているからでは、と指摘されたとたんにまた使命感に燃える、というのは少々単純過ぎる感もありますが、そこは王女の優しさの表現、ということで。実際二人はもう息も絶え絶え。人間になったら天使の人間の寿命の違いのため、300歳を超えている二人は人間になった途端に死んでしまうそうな。そんなもんなの?

シルバー王女、大爆発。始め、プーニャが二人の代わりに300年時計に入る、と言ったのを「クレヨン城の関係者が交代で入るのを300年続ける」と提案して説得したのに、頑なに拒む守護神に対して、

「なんで!?どうして!?みんながこんなに一生懸命お願いしてるのに!
(歩み寄る)どうして分かんないのよ!守護神様、守護神様って威張っちゃってさ!何よ偉そうに!鼻にスタンプ押されただけでしょ!ばっかじゃないの!?
(プーニャ『シルバー王女様、言い過ぎでございますですぅ』)
いいのよこんな奴!少しくらい言ってやった方が!(守護神を指差して)大体天使たちは300年まであと5ヶ月だったんでしょう!?だったら残りの5ヶ月だけ時計に入れば、いいはずじゃない!そうよ、それなら天使達だって自分で頑張れるわ!5ヶ月!
(詰め寄って)いいでしょう!?……いいでしょう!!??」

そこで、二人が「もう、いいよ…。(以下略)」と虫の息で言ったところ(ここの作画は気合入ってました。やおいねーちゃん向け?)で、

「どうしてよ!?私達には二人を助けることが出来ないって言うの!?……ばかーっ!!わからずやぁー!!」

この王女の叫びが決定打となったのか、結局守護神は禁錮5ヶ月(笑)で二人を許すことにしました。とりあえず二人の死、と言う最悪の事態は回避されたわけで、その時のプーニャを始めとする一行の喜びようは見ているこっちも感動しました。(二人は死なないという読みがあっても)

突っ込む点としては、始めの「みんなで300年間交代で時計に入る」と言うのは実際には困難だろうとか、いくら299年7ヶ月刑に服したとは言っても、結局脱走したのなら許されるはずもあるまい、と言う事ですが、そんなことを言っていると王女の怒りを買うのでしょうね。確かに脱走の代償が死では重過ぎますし。でも、怒った王女も可愛いので少しなら怒られても。(爆)

『ありがと〜』 (1999年1月31日)

ずいぶん長く続いた作品でしたが、いよいよ最終回。やっぱり淋しいです(;_;)

シルバー王女、ドレス姿も萌え萌え。というか、こっちの方が好きかも。(*^^*)

ストンストンとアラエッサは領地を与えられたのはいいんですが、それで少し思い上がってしまったのはちょっと残念。そこをシルバー王女にたしなめられてしまうところがまた面白い。まあ、嫌味にならない程度に抑えられていたので別に悪くは無かったですが。

天使達の出所祝い(笑)パーティは文句無し。その間の5ヶ月もほとんどの人が丸く収まった、という説明に使われていたので、さほど違和感は感じませんでした。ただ一人丸く収まってないのはフィレオ(笑)。

その席でゴールデン国王はシルバー王女が20歳になったら王位を譲って、自分は旅をしてシルバーに上申する立場を取る、と発表しましたが、その翌日に王女は旅に出てしまいました。「悪い癖は無理矢理直すのではなく、素直に認めてそれを長所に変える」という武烈女王の教えに従って。単なるエスケープ、という気がする?…ま、まあね(^^;

結局、これからの6年半、王女は旅を続けることになりました。確かに城の中でじっとしているのは無理そう。

サブタイトルは最後に出ます。予想通りといえば予想通り。その後の「折れたり小さくなったクレヨンの行き先」は予想外。なぜクレヨン王国なのかの説明?これはなくても良かったような…。

しかし、何だかんだと言っても素晴らしい作品でした。リアルタイムで見られた私は幸せものです。m(_ _)m


前のページに戻る